10/9‐11 KIRAWAYスルーハイク【その1】 - ももんが山岳会
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10/9‐11 KIRAWAYスルーハイク【その1】

表紙1

北根室ランチウェイ(略称・KIRAWAY)は北海道の東、中標津町のバスターミナルから弟子屈町のJR美留和駅まで、広大な酪農地帯を歩く全行程71.4kmのロングトレイル。
今回は2泊3日でスルーハイクを敢行した。



10月9日

前日の夜、札幌・大通バスセンターを出発。
夜行バスで8時間かけて中標津町交通センターに着いた。
今日は第1、第2ステージ。中標津町内の牧草地帯を行き、展望台のある開陽台を経て佐伯農場まで歩く。

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(出発点の中標津町交通センター。元は標津線の中標津駅があったところ)

交通センターの待合室で朝食をとり、6:15出発。

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(市街地もこんな感じで標識があるので迷わない)

中標津の市街地を抜け、道立ゆめの森公園を経て中標津空港へ。
ところが、空港を過ぎたあたりで持っていたはずの地図がないことに気がついた。
おそらく休憩のときに公園のどこかに置き忘れたのだろう。
ここまでで約2時間。来た道を引き返すのは大変なロスだ。
空港で売っているかもしれないと思い引き返した。
まだ1番機が着く前で案内所の職員がいない。
15分ほど待って、出勤してきた職員から手に入れることができた。

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(中標津空港で地図を入手。万事休す)

これで1時間ほどのロス。出足からついていない。
気を取り直して歩き出した。
空港の隣の桜井牧場でクマ撃退スプレーを借り、いよいよランチウェイの名の通り、牧場(ランチ)の中を進んでいく。

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(牧場の入り口に靴を消毒する石灰を踏むための小屋がある。桜井牧場ではクマ撃退スプレーを借りることができる)

なにもない真っ平な牧草地と、遠くに防風林が整然と並ぶ景色が広がる。
こんな風景は自分の住む関西ではまず見ることができない。
静かで、防風林の中に入ると風と風にそよぐ木々の音しかしない。

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残念なのは、空が今にも降り出しそうな雨模様なこと。
これから行く開陽台は地平線が見える名所らしいのだが、この分だと眺めは無理かも……。

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防風林を抜け、ひたすらまっすぐの砂利道を歩いて開陽台を目指す。
この砂利道が曲者で、平坦な道なのに一向に距離が縮まらない。

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今回、KIRAWAYを選んだのは、高低差が少ないので楽だろうと踏んだからだ。
しかし、この目論見はあっさりと崩れた。
テントを積んだ重いバックパックを担いで硬い砂利道を歩き続けると、脚へのダメージは相当なものだ。
これはきつい。
普段歩く山道のほうが明らかに楽なのだ。

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(今回のトレイルで初めて会った牛)

12:30、開陽台に到着。ここまでが第1ステージ。
大した標高でもないのに脚がガクガクする。汗冷えもひどい。

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眺望は予想通り、ガスでさっぱりだった。

展望台のカフェでジャンボおにぎりと蜂蜜ソフトをいただき、開陽台を後にする。

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(ジャンボおにぎり。とんでもなく大きい)

第2ステージは開陽台牧場の広大な牧草地を眺めながら歩く。
樹林帯の間の沢を何カ所か抜け、一旦舗装道路に出る。
しばらく舗装道を歩いたあと、再び牧草地の中を歩く。

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「マンパス」と呼ばれる柵を越えて牧場を通過する。
このマンパスは登って越えるものや跨いで越えるものなど、いろんな種類があって見た目にも楽しい。

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(マンパスいろいろ)

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出足で時間をロスしたのもあり、日没が近づいてきた。急がないといけない。
鉄条網沿いに牧草地を突っ切り、もう少しで今日の宿泊地である佐伯農場に着く、というところで、

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牛が…

2頭の牛がトレイルの上に立っている。
鉄条網の外側なので道を間違えたのかと思ったが、どう考えてもここを通るしかない。
しかも、牛は板を渡した橋のちょうど渡ったところにいるので避けようがない。

トレイル利用上のルールに「家畜に触らないこと」とあるので、近づいていいものか迷った。
しばらく牛とにらみ合う。
そのうち1頭は離れて行ったが、もう1頭はまったく動こうとしない。

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牛「なんやねん」

これは困った。
15分経過。17時を過ぎ、日はどんどん傾いていく。
埒が明かないので佐伯農場さんに電話でアドバイスを求めた。
「ルートはそれで間違ってないよ。牧場だから牛はいるからね。近づいていったら牛のほうで退いてくれるからそのまま進んで。うんこ踏まないように」

そんなものなのか。

恐る恐る歩いていくと、牛は一瞬びくっとしたが、そのまま避けてくれた。
なんとか通過。
襲ってきたりはしないとは頭では分かっていても、やっぱり怖い。

大急ぎで佐伯農場へ。着いたのは日も完全に沈んだ17:15だった。

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農場の一角にある宿泊施設「マンサードホール」の隣にテントを張る。
この日は私の他に若い男女の2人組がテント泊をしていた。
テント泊をする人はマンサードホールのシャワーや炊事場が使えるので大変快適だ。
冷え切った体にシャワーは極楽だった。

しかし地図紛失と牛のトラブルがあったとはいえ、10時間を越える行動時間はちょっと想定外だった。
こんな調子でゴールできるのか。
あと2日の行程が不安になってきた。

その2へつづく>

(文と写真・ゐさを)
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コメント

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私が牛に阻まれて立ち往生した辺りがコース変更になったようです。
http://kiraway.net/archives/1610